サスティナブルファッションを通じて中学校で登壇させていただきました。
子供達から借りている地球を私達が今なにをし、伝えるか。環境を守っていけるのか。をファッションを通してお伝えしました。
国際理解講演会(総合的な学習の時間の目的)
①単位のねらい
異文化に触れることで日本以外の国に興味関心を深める。
国によって違いがあることを知り、自分たちの生活を考え、課題を見出す機会を得る。
②身に付けさせたい力
世界に目を向け、柔軟な態度でコミュニケーションをとれる力
自分たちの生活やこれからの生活について、世界的な視野で考えられる力
以上のことをテーマに中学校で「海洋プラスチックごみ」から考えるSDGsの取り組みについて
講師 一般法人国際スタイリングカウンセラー協会代表 スタイリスト澤木祐子
スタイリスト歴39年。アメリカのトランプ代表が来日した際、トランプの側近でホワイトハウス報道官のサラサンダース氏のヘアメイクを担当。広告全般の他、ファッションショー、雑誌、テレビ、舞台等に出演する芸能人や文化人のスタイリングを手掛ける。2019年10月には愛媛県今治市にてTシャツアート展を開催。スタイリストの視点からファッション業界が抱える社会問題と環境問題について取り組み、特にSDGsについて精力的に活動している。2002年には日本メンタルヘルス協会認定のカウンセラー資格を所得した他、インド政府公認ヨガ療法士の資格も所得。幅広い分野で活躍している。
以上ご担当者様が紹介していただいた内容になります。
社会科の先生のとても為になるSDGsのお話の後に
「エコTシャツアート展」イベントの経緯と内容をファッション業界と社会課題を通して話させていただきました。
貧困、紛争、テロ、気候変動、資源の枯渇・・・
人類はこれまでなかったような数多くの課題に直面している。
このままでは人類が安定してこの世界で暮らし続けることができなくなってしまうと言われている。
そんな危機感から、世界中の様々な立場の人が話し合い、課題を整理し、解決方法を考え2030年までに達成すべき具体的な目標を立てた。それが「持続可能な開発目標サスティナブル・ディぺロップメント・ゴールズ:SDGs」
中学校でもunicefが冊子をつくりわかりやすくナビゲーションしています。
1、不平等をなくそうSDGs目標1、2,3,4,5,6,10,17
2、暴力や差別をなくそうSDGs目標4,5,8,10,16,17
3、地球環境を守ろうSDGs目標7,9,11,12,13,14,15,17
ここが大きなテーマとなり17の開発目標がそれぞれ分けられています。
【私の話の内容を要約すると以下の通りです】
今回のエコTシャツアート展イベントを開催することになった経緯を簡単にご説明させていただきます。スタイリストの仕事を通してファッションビジネスで生業を立ててまいりました。お客様のクローゼットカウンセリングのお悩みのナンバーワンが同じものがたくさんあ流、使いこなせていない、使い切れていないというものでした。現在ファッションビジネスが抱える問題として、大量在庫大量廃棄問題があります。100万トン以上が廃棄され、消去処分が中心ですのでCO2が大量に放出してしまいます。そしてもう一つの社会問題が海洋プラスチックごみ問題です。このままでいくと2050年には海に放出するプラスチックゴミが海に住む生物の総重量を超えると言われています。そこでケミカルリサイクルの技術を使って プラスチックでリサイクルしたT シャツアート展を開催する。そして京都アップル社で登壇したクチュールというアプリを使えば、受注発注で在庫を抱えず、オンリーワン生産ができて T シャツが一枚ずつ作れる。消費が地球を救い、自分が描いた絵や写真でアートを楽しみイベントを通じて環境問題を体感していただくことができるのではないか、というふうに考えました。
中学3年生は入試に向けて勉強の真最中、期末試験が終わった5,6時間目でした。
SDGsは大人社会でも企業が取り入れていますが高校入試問題にも出題される可能性もあると先生が仰っていました。
様々な社会課題とSDGsとのつながりを知り、持続可能な世界を築くためには自分はなにをしたら良いのか。
また将来の自分はどのように目標達成に貢献できるだろうか。それを考えるきっかけになってくれたら良いと思います。
【誰ひとりとり残さない】それがSDGsの大切なコンセプトです。
ISCAでは(服トレ)ファッションを通してサスティナブルファッションの定義と共にお伝えしていきたいと考えています。
【ご担当の先生から嬉しいコメントをいただいたのでご紹介させていただきます】
一般社団法人 国際スタイリングカウンセラー協会 ISCA代表でスタイリストの澤木祐子先生を講師にお招きし、本校の3年生約200名を対象に、国際理解講演会を行いました。テーマは、「海洋プラスチックごみから考えるSDGsについて」です。
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。
澤木先生には、8月に私が担任するクラスにお越しいただきお話しいただいたのですが、その様子をみていた管理職が「ぜひこの話を多くの生徒に聞かせたい」ということで、あらためて澤木先生にお願いし、今日の講演会が実現いたしました。
授業の進め方やパワーポイントを使っての分かりやすい説明、声のトーンや話すスピード、子供への発問の内容や興味関心をひく動画の利用など、教員として学ぶべき点も多く、私自身もとても勉強になりました。
帰りがけに、何人かの生徒と会った際に「今日の授業はどうだった?」と質問をしたのですが、どの生徒も真剣な眼差しで「地球の環境問題がこんなに深刻だと初めて知りました」「自分ができることから始めていきたいです」「世界には同じ年代の子供が劣悪な環境で働いていることを知り、自分は本当に幸せなんだと気がつきました」などと話してくれした。
やはり、子供の感受性は素晴らしいです。今日のお話から、それぞれが様々なことを感じ学んでくれだことが分かり、とても嬉しかったです。そして、今日まかれた種が、花咲く日が楽しみです。
こうして、未来を担う子供達のためにと、お忙しい中お時間を割いて足を運んでくださったこと、魂を込めて講義をしてくださったこと、そんな澤木先生に出会えたことが、本当に本当に嬉しくありがたいです。澤木先生の「(学校や子供たちの)お役に立てることがありがたいです」という謙虚な姿勢や、誰に対しても分け隔てなく接してくださるお人柄、心から尊敬しています。
澤木先生、本日は誠にありがとうございました。
◎こちらこそ、素晴らしい機会をいただき心より感謝いたします。
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